学び

将来の学力は10才までの読書量できまる~読み聞かせで実践~

将来の学力は10才までの読書量できまる~読み聞かせで実践~

はじめに

みなさんは、お子さんに読み聞かせをしていますか?

その際どんな本を、どのような基準で選んでいるのでしょうか

私は娘がまだ小さかった頃、読み聞かせが良いことは分かっても大量にある

絵本の中からどれを選び、読んであげれば良いのか本当に悩みました。

お気に入りの絵本はあったものの、それだけではいけない気がして年齢別の

書店おススメリストの本や、いわゆる良書と呼ばれるものを図書館で借りて

読んであげたりもしていました。

好みの問題もあるかと思いますが娘の反応がイマイチな時もあり、親として

絵本選びの基準もなく漠然と選んでいた時に、その後の読書で一つの目安と

なる本が見つかりました。

今回はその本「将来の学力は10才までの読書量できまる」をご紹介します。

私と同じ様に、お子さんにどんな本を読んであげたら良いか悩んでいるママ

さんには参考になる一冊だと思います。

将来の学力は10才までの読書量できまる~読んだ感想~

タイトルを読んでまず、「そうなの?」と思いながら読みました。

読み聞かせは大切だと聞いてはいたものの、具体的にどのように良いのか、

選び方や読み方など、それまでは自己流でした。

ちなみにわが家は夜布団に入って眠る前に本を選ばせ、それを読むというスタイルです。

本書を読んで、読み聞かせの仕方や本を身近に感じる生活の大切さも充分理解できました。

そして一番参考になったのは、年齢別の「音が良い本」をとにかく多く紹介

されていたところです。

音が良い本とは、リズム良く読めるという意味合いの様です。

実際、リストの本を読み聞かせると、良い反応を示した本も多かったです。

中には娘に合わなかった本も中にはありましたが、エッセンスの部分は理解

できたので、その後絵本を選ぶ自分なりの基準もできて参考になりました。

ほんの一例ですが1、2才向けだと

わにわにのおふろ、タンタンのハンカチ、おやおやおやさい、おおきなかぶ

3、4才向けは、

どうぞのいす、きょだいなきゃだいな、おまえうまそうだな、すてきな三にんぐみ

5、6才向けは、

100万回生きたねこ、ぶたぶたくんのおかいもの、かさじぞう、こんとあき

幼年童話は、

おしいれのぼうけん、ふたりはともだち、エルマーのぼうけん

他にも多数の絵本が本書では紹介されています。

上にあげた本は、娘がとても気に入って何度も読んだり図書館で借りた後に

ずっと読みたくなって購入した本がほとんどです。

確かに読みやすく、当時字が読めないはずの娘が自分でページをめくりながら

暗記した文章をしゃべってご満悦な表情を浮かべていたのを覚えています。

紹介にはなかったのですが、めっきらもっきらどおんどんも個人的におススメです♪

この本も図書館→購入のパターンで、テンポよく読めて娘は丸暗記していました。

将来の学力は10才までの読書量できまる(概要)

読み聞かせについての話、本との関わり方について詳細に説明されていて、

本書では「音が良い本」と表現していますが、テンポよく読める本を多数

紹介しています。(年齢別の絵本、幼年童話、児童書、名作、自然等)

地頭の基礎は10才頃まで

地頭の基礎が作られる10才位までは本をとにかく与えて日本語の理解力を

培うことがすべての土台だと書かれていました。

本との対話によって自分自身の幅を広げ、思考を深めていくことが大切だと

いう言葉には私も納得できました。

読み聞かせ

著者は読み聞かせが大事だということを強調していました。

方法としては、一音一音ハッキリ読み、声は抑揚をつけず自然に、ゆっくり

読んであげる方が、音が入る(言語理解が深まる)と書かれています。

寝る前の時間を読書タイムにあてることもいい方法の様です。

子どもが「これ読んで!」というのは「一緒に勉強しようよ」という意味

同じで、そうなれば読み聞かせは成功なのだそうです。

本があるのが当たり前の環境

著者は、本があるのが当たり前の環境を作ることが大切だと言っており、

リビングを本でいっぱいにしてあげるのも効果的な様です。

とはいっても絵本は特に一冊の値段が高くたくさん買うには大変なので、

図書館の利用を勧めています。

わが家も図書館を積極的に利用しており、最近は図書館から借りてきた日は

何を読もうかうれしそうにしています。

余談ですが、HSC(ひといちばい敏感な子)気質の娘は小さい時に図書館の

読み聞かせのお部屋へ入るのを何故か激しく嫌がったり、絵本コーナーで

ゆっくり読んであげたいのにすぐ帰りたがったりするので図書館でゆっくり

過ごすことができませんでした。

当時はHSCのことも知らなかったので疑問ばかりでしたが、今なら図書館は

刺激が多すぎて嫌だったんだなぁと分かります。

HSCについて学んだ後は、図書館で過ごせなくても絵本をたくさん借りて

家で一緒にゆっくり読めば良いのだと考え直しました。

当時は図書館へ行くのも大変だった娘も今は小学生となり、一緒に図書館へ

行くこともできるし、寝る前の読み聞かせを楽しみにしており、布団に入る

前に本を選ぶ時間は本当に楽しそうにしています。

当時の私に、そんなに心配しなくても時間が経てば大丈夫だよと言ってあげ

たかったです。それくらい周りと違うことに戸惑っていました。。

本→実体験

本書では、本で興味をもった世界は実体験させることを勧めています。

実体験とは、本に出てきたものを図鑑で調べたり、博物館や展覧会などに

足を運ぶことも良いそうです。

娘は小さいころによく、おやつの時間に「しろくまちゃんのホットケーキ」

の絵本を横に置いて実際にホットプレートで焼けていくホットケーキの様子

と見比べるのがとても好きでした。

読書ノート

読んだ本を読書ノートとして記録していくことも良いそうです。

やってみたいと思いつつ、私はまだ出来ていません。

娘は小学生になり音読の宿題をしている日々ですが、今後早いうちにぜひ

取り入れてみたいと思っています。

本の内容をまとめたり、感想を書き留めたり、自分はこう思ったといった

内容を書くと良いみたいです。大きくなる頃には読解力がつきそうですね。

おわりに

本書の中で、親が本を読む姿を見せることも良いことだと書いてあったので

それからは休みの日など少し時間が取れた時に自分の読書をするようになり

ました。

確かに「本を読もうね」とか「本は良いよ」というよりも、親が楽しそうに

本を読んでる姿を見せる方が子どもにとっても伝わると思います。

著者は他にも本を読むことで語彙が豊富になりその子の自己表現力が増し

文学を読むことで他社理解の機会を得ると記しています。

確かにその通りだと深く納得しました。

これからも読み聞かせは続けて行こうと思います。

興味がわいた方はぜひ一度読んでみてください^^

【参考文献】将来の学力は10才までの読書量で決まる 著者:松永 暢史