HSCの子育てハッピーアドバイス
はじめに
前回の記事では、「ひといちばい敏感な子」をご紹介しました。
今回は、私がHSC(ひといちばい敏感な子)について知るきっかけとなった
もう一つの本、「HSCの子育てハッピーアドバイス」についてご紹介
したいと思います。
本書は、マンガを多く使ってHSCについて分かり易く説明されているので
比較的時間をかけずにサクッと読めると思います。
子育て中のママさんで、時間がないけどHSCについて取り合えず知りたい
という方には、特におすすめしたい本です。
HSCの子育てハッピーアドバイス~読んだ感想~
HSCについて、そして、その親としてどの様に寄り添っていけば良いか、
対応方法が具体的に説明されており、とても理解が深まりました。
文章もマンガのタッチも、全体的にやさしい雰囲気に包まれており、
私自身、自分の悩みを直接聞いてもらい、それに対するアドバイスを
もらっているような感覚になる本でした。
HSCの子育てハッピーアドバイス(概要)
「HSCの子育てハッピーアドバイス」は、心療内科医の明橋大二氏により
2018年に出版された書籍です。
前回ご紹介した「ひといちばい敏感な子」のエッセンスを厳選してまとめ、
分かりやすい言葉で説明されている内容だと感じました。
HSCかどうかを知る23のチェックリスト、HSPのチェックリスト
実際、HSCに当てはまるかどうかのチェックリストと、親自身(大人)の
HSPチェックリストがあります。
私もチェックしましたが、HSPに見事(?)該当しました。
HSCの4つの性質
ひといちばい敏感な人には、4つの面が必ず存在するそうです。
- 深く考える
- 過剰に刺激を受けやすい
- 共感力が高く、感情の反応が強い
- ささいな刺激を察知する
HSCでHSS(刺激を求めるタイプ)について
ひといちばい敏感な子の中に、外交的な子が約30%存在していて、
HSS(High-Sensation Seeking)といわれているそうです。
特にHSCでHSSの特性をもった子や、感情反応の強い子は、育てにくいと
感じることが多いという説明でした。
本書と出会って本当に良かったと思えた一番の理由は、娘の激しい癇癪に
戸惑う日々だった当時、HSSという、HSCの中でも外交的な子が30%いると
知り、娘はこのタイプかも知れないと手がかりがつかめたからです。
それまでは娘の行動や反応に戸惑うことが多く、どうしたらお互い気持ちを
もう少し楽にして過ごせるのか分からない状態でしたが、本書を通じて
「それじゃあ、こうしてみよう」「この方法はうまくいったけど、こっちの
方法は通じないな」など、娘に合った親の対応方法が徐々に増えたことで、
私の不安感や戸惑いも和らいでいきました。
自己肯定感を育むために大切なこと
HSCは自己肯定感を持ちにくい傾向にあり、その理由を理解したうえで
子どもが自己肯定感を感じられるように接していく必要があるそうです。
日常生活で実践できる具体的な取り組み方が説明されており、こちらも大変
参考になりました。
ひといちばい敏感な子には、ひといちばい安心感が必要という言葉にも、
私自身とても共感できました。
おわりに
本書で一番、心に響いた文章を下記にご紹介します。
「他の子と違う子を育てようとするなら、他の親と違う親になる覚悟が必要です」
~中略~
HSCは、他の子と少し違います。ですから、他のHSCでない子の親に
アドバイスを求めても、うまくいかないことが多々あります。
一般に有効だといわれている子育て方を試しても、なかなかうまく
いきません。しかし、その子には、他の子にはない、素晴らしいところ
もたくさんあります。
大切なことは、周囲のアドバイスに惑わされず、まずわが子のことを
しっかり見て、その子に必要なこと、必要ではないことを親自身が
考えていく、ということ。
~中略~
答えは、すべて、目の前の子どもが教えてくれるからです。
【引用】HSCの子育てハッピーアドバイス 著者:明橋大二
私も娘が自己コントロールできるようになるまで、周囲の言葉ではなく、
子ども自身をよく見て、どんな助けが必要なのかをしっかり把握して
これからもサポートしていこうと思います。
興味がある方は、ぜひ一度読んでみてください^^
【参考文献】HSCの子育てハッピーアドバイス 著者:明橋大二