今日からできる7才までのシュタイナー教育~おうちで実践~
はじめに
皆さんは、シュタイナー教育というものをご存じですか?
私は娘の気質をきっかけに、HSC(ひといちばい敏感な子)について勉強する
うち、色々な教育思想があり、そのうちの一つ、シュタイナー教育という
教育思想があることを知りました。
どんな教育なのか興味がわき、シュタイナー教育に関する本を読みました。
今回は「今日からできる7才までのシュタイナー教育」をご紹介します。
今日からできる7才までのシュタイナー教育~読んだ感想~
モンテッソーリ教育の理念と部分的に重なると感じるところもあり、子育て
をする上で参考になることも多かったです。
娘が幼児期を過ぎる頃に本書を読んだのですが、本の中に書かれている事が
偶然実践できていたことがある一方で初めて触れる知識もあり、個人的に
とても参考になりました。
今日からできる7才までのシュタイナー教育(概要)
シュタイナー教育とは、ドイツを中心に活躍した、オーストリア生まれの
哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育思想です。
ヨーロッパ圏で取り入れられている考え方を、本書では日本の教育環境で
受け止めやすい形にして実践するための方法が記されています。
シュタイナー教育を取り入れている幼稚園の先生が著者であり、シュタイ
ナー教育をおうちで実践する際に参考になる本です。
7年周期
シュタイナー教育の代表的な考え方の一つで、人間の成長を7年ごとの
周期に分けています。
・0~7(乳幼児期)…意志が育つ「からだ」を育てることが一番大切な時期
・7~14(児童期)…感情が育つ「こころ」を育てることが一番大切な時期
・14~21(青年期)…思考が育つ「あたま」を育てることが一番大切な時期
その後も7年ごとに成長していくと考えています。
大事なことほど静かにささやくように話しかける
大事なことほど静かにささやくように話しかける、という言葉にハッと
させられました。自分自身、その経験が確かにあったので、その方が子ども
の注意を向けることができると思いました。
遊び(蜜ろう粘土遊び、水彩画、音遊び)
手を使う遊びにフォーカスしている点は、モンテッソーリ教育との類似点だ
と思いました。
手を沢山使うことが、とにかく大事なんだなぁと感じました。
余談ですが、絵の具などは後片付けなどを考えると頻繁にするのはハードル
が上がって中々できませんが、わが家では折り紙をたくさん使っています。
最近は、季節の壁飾りを娘と一緒に折り紙で作成しています。
増え続ける作品は、残すものはアルバム等と一緒に保管し、手放すものは
中々会えない祖父母へ手紙と一緒に送っています。
部屋は片付き、祖父母が喜ぶことで一石二鳥になっています。
異年齢の子どもと遊ぶ
異年齢の子どもと遊ぶとやさしさが育つそうです。
うちは娘一人なので、その環境を多く取り入れたいと思いました。
自然に触れ合う
自然に触れ合うことを大事にしていて、食べ物、おもちゃ、身の回りにも
自然のものを多く取り入れることが大切だと記されていました。
おわりに
親の愛し方として、子どもの後ろから付いていく(=子どもをよく見ること)
という内容に共感できました。ついつい、子どもの手を引っ張って行動して
しまいがちですが、親の関わり方について改めて考えさせられました。
また、どんなに素晴らしい教育思想であっても子育てに携わる大人側に精神
的な余裕がないと実践や習得は難しいですよね。
本書では親自身の自己教育も大切だから、子どもと共に成長しなければいけ
ないと記されています。
シュタイナー教育は早期の知的教育やテレビやゲームに対して否定的な考え
方なので、現実的にすべてを実践することは無理ですが、知識としてインプ
ットしつつ、度合いを調整していこうと思いました。
”自由への教育”とは、自分で自分を律することができること、という言葉も
個人的にとても共感できました。
子育ての目標として、娘が自立と自律、両方の意味合いで到達できるように
親として後ろから応援していきたいと思います^^
【参考文献】今日からできる7才までのシュタイナー教育 著者:加納 美智子