ひといちばい敏感な子~HSCの子育て~
📌 この記事でわかること
✅ HSC(ひといちばい敏感な子)という気質の考え方
✅ 本書で紹介されている特徴とチェックリスト
✅ この本を読んで、わたしの見方がどう変わったか
HSCを知るまで
このブログを訪れてくれたあなたは、HSC(The Highly Sensitive Child,ひといちばい敏感な子)の気質をもつお子さんを育てている最中で、子育てのヒントを探している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私自身、わが子の敏感さに戸惑いを感じながら、小さいころの育児期間を過ごしてきました。
朝の支度も、夜の寝かしつけも、新しい場所に慣れるまでの時間も。
思うようにいかない日が、続いていました。
中でも、感受性が高いゆえなのか、素敵な音楽を聴いて感動して涙を流していたわが子を見たとき。
私が思う以上に、わが子は様々なことを受けとめていたのだと感じました。
その小さな心が、大きく動いていたのかもしれません。
私自身、子どもに寄り添ってあげようと思えば思うほど、疲れることも多く、しんどい時もありました。
しんどさが増すと、どこかで限界を超えてイライラを子どもにぶつけてしまっては後悔をすることもよくありました。
HSCを知って消えた戸惑い
そんな時、世の中には5人に1人という割合で、ひといちばい敏感といわれる子供(HSC)が存在するということを知りました。
チェックリストを試すと多くの項目にあてはまり、わが子はこのタイプだったのだと思ったら、霧が晴れたように、今まで感じてきた子育てに対する戸惑いが一気になくなりました。
そのきっかけとなった本が、
ひといちばい敏感な子
HSCの子育てハッピーアドバイス
という2冊の本でした。
前者はこの分野での第一人者である心理学者エレイン・N・アーロン博士による細やかな分析、考察、対処法が数多く紹介されている翻訳本で、後者は、その翻訳を手がけた心療内科医の明橋大二先生が、ポイントをやさしくまとめ直した本です。
特に時間が限られている子育て真っ最中のママさんであれば、マンガを織り交ぜて分かり易くまとめられている後者の「HSCの子育てハッピーアドバイス」がおすすめです。
これ一冊だけでも、充分理解が深まると思いますし、何より励まされ、勇気づけられます。
現に私自身がそうでした。
▶ この2冊の記事:
・HSCの子育てハッピーアドバイス
・HSCの本、どれから読む? 〜手探りのなかで読んだ3冊〜
ひといちばい敏感な子~主な内容~
今回は、前者の「ひといちばい敏感な子」、次回は「HSCの子育てハッピーアドバイス」についてご紹介したいと思います。
まず「ひといちばい敏感な子」は、HSCを提唱した心理学者エレイン・N・アーロン博士が書かれた本です。
HSCについて、くわしく書かれています。
チェックリストも、いくつか載っています。
親自身がHSP(ひといちばい敏感な人)である場合と、そうでない場合。
それぞれの接し方のちがいにも触れられています。
乳児期から小学生、その先まで。
その時期に合わせたアドバイスも書かれています。
ちなみにこの本のタイトルは、ひらがなで「ひといちばい敏感な子」です。
「人一倍敏感な子」と書かれていることもありますが、どちらも同じ気質を表しています。
時間は少しかかりますが、HSCについて体系立てて深く理解したいと思う方は、ぜひこちらを読んで欲しいと思います。
複数のHSCチェックリスト
本書を読んで良かった点は、ネットでよく見かける23項目のチェックリスト以外に、さらに9つの気質を基にした傾向分析、状況分析などを進めると、客観的に自分の子どもについて理解できる流れになっていたところです。
私は第三者に説明するときに、とても役に立ちました。
HSCの6つの特徴
また、HSCの6つの特徴についても、そうなんだと知ることで慌てずに対応でき、少しですが心に余裕が生まれました。
・細かいことに気づく
・刺激を受けやすい
・強い感情に揺さぶられる
・他人の気持ちにとても敏感
・石橋をたたき過ぎる
・良くも悪くも注目されやすい
その特徴を理解した上で、どう行動すれば良いかも丁寧に説明されており、とても参考になりました。
私は6つの特徴をふまえ、以下のことを意識し始めました。
・まずは共感すること
・一方的に決めつけず話を聞いてそのまま受け止める
・たっぷりの休息を心掛ける
・待ってあげる
HSCの年齢別悩み解決編
以下の様な年齢別に分けて具体的な対応策が提案されているので、とても参考になります。
乳児期、幼児期(家庭生活)、幼児期(外の世界へ)、小学生時代、中学、高校、大人の世界へ私が初めて本書を読んだときは幼児期に該当する時期でしたが、わが子が乳児期の頃の私に読ませてあげたかったと心底思います。
今は、成長に合わせた章を読み返して、アドバイスを参考にしています。
おわりに
本書で一番、個人的にとても救われた文章を下記にご紹介します。
育てにくい子は、長い目で見れば、心配のない子です
~中略~
親が子供の感情を受け入れ、そばにいて聞くようにすればするほど、幼い時は”問題”が多くなります。
なぜなら、子どもは、怒りや興奮、イライラした、傷ついた、怖かった、圧倒されたという感情を自由に表現してもいいと感じるからです。
【引用】ひといちばい敏感な子(エレイン・N・アーロン)
まさに、お迎えのあとの時間をどう受けとめればいいのか、迷っていたころでした。
本書に出会う前は、泣いてしまったわが子をなだめながら帰宅する日も多くありました。
私も余裕をなくして、後から反省するような接し方をしてしまったこともありました。
今なら分かるのですが、集団生活という初めての社会で一日を過ごしたあとにお迎えで母の顔を見れば、誰でも感情をとにかくぶつけたくもなりますよね。
そんなわが子に強くあたってしまっていたのですから、申し訳ない気持ちで一杯です。
とはいえ、私もできた人間ではないので、HSCの気質を理解した後も感情的に叱ってしまうこともあります。
そんな時は、寝る前に素直に「ごめんね」と謝るようにしています。
HSCを理解しても、現実的にできることは限られていますが、気質を理解した上で育児をすることが大切なのかなぁと私は思います。
▶ あわせて読みたい:
・育児の困りごと〜HSCを知るきっかけ〜
・HSPと子育て
・時間は解決してくれなかった
こんな方におすすめ
✅ わが子の敏感さに戸惑っている方
✅ 「育てにくい」と感じて、自分を責めてしまう方
✅ 気質という考え方を、まず知ってみたい方
🕯 いまトンネルの中にいるあなたへ
気質を知ることは、わが子に名前をつけるためではなく、「そういうことだったのか」と力を抜くためのものでした。
当てはまるところだけ、そっと持ち帰れば十分です。
今日も一日、おつかれさまでした。
【参考文献】
・ひといちばい敏感な子(エレイン・N・アーロン著/明橋大二訳・1万年堂出版)
