HSCの本、どれから読む? 〜手探りのなかで読んだ3冊〜
📌 この記事でわかること
✅ HSCの本を読む順番と、その理由
✅ 「深く知りたい方」と「まず要点だけ知りたい方」で変わる入り口
✅ 合わなかった本のこと
答えが見つからなかった頃
はじめに
育児がうまくいかないと感じていたころ、わたしは誰に相談すればいいのか分かりませんでした。
子育て広場の支援員さんや先輩ママにもよく相談していましたが、話が「そういう時期だよ」で終わってしまうこともよくありました。
インターネットで調べると情報は山ほど出てくるのに、どれがわが家に当てはまるのかが分かりませんでした。
そこで本を探し始めたのですが、手当たり次第に読んでいたため効率が良かったとは言えず、昔の自分に「忙しいなら、この順番で読むのがおすすめだよ」と声をかけられるとしたら、という視点でご紹介したいと思います。
どの本も良さそうに見えて、どれから手をつければいいのか迷うことも多いと思います。
この記事は、あのころのわたしがほしかった「どれから読めばいいか」の案内です。
HSCは、病気でも育て方のせいでもない
HSC(ひといちばい敏感な子)は、5人に1人といわれる生まれ持った気質だそうです。
病名でも診断名でもなく、育て方によるものでもないようです。
わたしがまず救われたのは、この一点でした。
「わたしの育て方が悪いのだろうか」という問いから、ようやく解放された思いでした。
気質という考え方を知ったことで、探すものが変わりました。
今の状況に合わせる工夫を探せばいいのだと分かったからです。
わたしが読んだ順番と、その理由
読んだのは3冊です。
順番にも理由があるので、1冊ずつ書きます。
①ひといちばい敏感な子(エレイン・N・アーロン著/明橋大二訳)
最初に手に取ったのがこの本でした。
この分野の第一人者である心理学者による本で、特徴の説明・チェックリスト・年齢ごとの対応まで、順を追って書かれています。
わたしはチェックリストを試したときのことをよく覚えています。
多くの項目に当てはまり、「そういうことか」という、大きな納得感がありました。
分量はしっかりありますが、だからこそ「なぜそうなるのか」まで書かれています。
時間をかけて読める方には、この1冊目をおすすめします。
▶ この本の記事:ひといちばい敏感な子 〜HSCの子育て〜
②HSCの子育てハッピーアドバイス(明橋大二)
2冊目は、①の翻訳を手がけた心療内科医による本です。
イラストを多く使って要点がまとめられていて、比較的短い時間で読み終えられます。
①を読んだあとに読むと、大事なところを振り返ることができて記憶に残ります。
逆に、時間が取れない時期なら、こちらを先に読んでも良いのではないかと思います。
▶ この本の記事:HSCの子育てハッピーアドバイス
③ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ(エレイン・N・アーロン著)
3冊目は、子どもではなく大人の本です。
①と同じ著者が、HSP(ひといちばい繊細な大人)について書いています。
わたしはこの本を読んで、自分自身にも同じ傾向があると分かりました。
敏感な子を育てている親自身も敏感である、という組み合わせは、めずらしくないそうです。
子どものことを調べていたはずが、最後は自分の扱い方を知ることになりました。
わたしには、この順番でよかったと感じています。
この本は現在、入手しづらくなっているようです。
興味がある方は、図書館で探してみることをおすすめします。
▶ この本の記事:HSPと子育て
どこから読むかは、タイプで変えていい
3冊とも読む必要はないのだと思います。
入り口は、いまの自分に残っている時間と気力で決めていいのだと思います。
✅ 深く理解したい・本を読むのが好きな方
→ ①ひといちばい敏感な子 から順番に
✅ とにかくサクッと気質について知りたい方
→ ②ハッピーアドバイスから
②から入っても、もっと知りたくなったら①に戻れます。
むしろ、先に全体像を見てから細かい説明を読むほうが頭に入るという方もいると思います。
合わなかった本も、ありました
正直に書くと、このブログで紹介している本以外に、途中で読むのをやめた本もあります。
ひとつは、学問的な説明が多く、読みにくいと感じた本です。
知識としては正確なのだと思いますが、当時のわたしには最後まで進めませんでした。
もうひとつは、著者の主観が強めで断定的だったりする本です。
共感しながら読める本の方が好みだったという理由もあると思います。
ただ、これは本が悪いのではなく、そのときのわたしに合わなかっただけだと思っています。
同じ本を読んで救われた方もいるはずなので、この話はこの辺りで止めておきます。
もし1冊目が合わなかったとしても、それで終わりにしないでほしいと思います。
合わないと感じたら、途中で閉じてもいいのだと思います。
読み切ることが目的ではないので。
本を読んでも、変わらなかったこと
正直に書いておきたいことがあります。
本を読んでも、急に変化を感じられるわけではありませんでした。
変わったのは、わたしの受け止め方でした。
「どうしてこうなるのだろう」と考えていた時間が、「どう寄り添うか」と考える時間に変わりました。
知ること(情報としての”フック”を持っておくこと)が大切なのだと感じ、心の余裕がうまれました。
そしてその余裕が、次の一手を探す力になりました。
おわりに
手探りの時期は、本が相談相手になってくれることがあります。
わたしにとっての3冊は、答えをくれた本ではなく、ひとりで悩みを抱えていた状態から出してくれた本でした。
もし今、同じ場所にいる方がいらしたら、どれか1冊からでも。
合わなければ、次の1冊へ進んでみてもらえたらと思います。
▶ HSCを知るまでの記録:
・育児の困りごと 〜HSCを知るきっかけ〜
・時間は解決してくれなかった 〜出口を探しはじめるまで〜
こんな方におすすめ
✅ 子どもの敏感さに戸惑っていて、対応方法が分からない方
✅ HSCの本を読んでみたいが、どれから読めばいいか迷っている方
✅ 育児書を読んでも、しっくり入ってこないと感じたことがある方
🕯 いまトンネルの中にいるあなたへ
調べても調べても、答えらしいものが見つからない日もあります。
それは、探し方が悪いのではなく、まだ言葉に出会えていないだけかもしれません。
言葉がひとつ見つかると、同じ景色が少し違って見えることがあります。
【参考文献】
・ひといちばい敏感な子(エレイン・N・アーロン著/明橋大二訳・1万年堂出版)
・HSCの子育てハッピーアドバイス(明橋大二・1万年堂出版)
・ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。(エレイン・N・アーロン著/冨田香里訳・講談社)
