📖 このお話は・「雇われる」以外の働き方があると知った日・学びなおしと、クラウドソーシングでのつまずき・「伴走型」との出会いから、いまの毎日にたどり着くまで

連載「はたらき方をさがして」、いよいよ最終回です。
(これまでのお話→ 01 / 02 / 03

長いブランクのあいだも、積み上がっていたものがある。
そう気づいてからの私が、どうやっていまの働き方にたどり着いたのか。

今回は、その道のりを書きます。

「雇われる」以外の働き方があると知った日

外へ勤めに出るのは、むずかしい。
それでも、何かできることはないだろうか——。

そんな気持ちで、まずは家計の見直しと、お金の勉強を始めました。

学びを進めるうちに出会ったのが、働き方やお金について発信している動画でした。
そこで初めて、「雇われる」以外にも働き方があることを知ったのです。

フルリモートの仕事といえば、エンジニアのような高いスキルを持つ人のもの。
ましてや、経理の仕事を家でできるなんて——当時の私には、想像もつきませんでした。

会社に勤めるか、パートに出るか。
その二択しかないと思い込んでいた私には、目の前がすこし明るくなるような発見でした。

学びなおしで、やったこと

「またあの仕事ができるかもしれない」そう思えたら、次は準備です。

  • 簿記の学びなおし
  • パソコン環境と、ブランク分のPCスキルのキャッチアップ
  • ブラインドタッチの練習
  • 職務経歴書の作成と、スキルの棚卸し

やるべきことがはっきりしてからは、ひたすら行動しました。

ブラインドタッチは、半年間、毎日欠かさず練習。
簿記は、応募先の採用試験にそなえて、動画で2級までしっかりおさらい。

ExcelやWordだけでなく、スプレッドシートやZoomといった「いまの仕事道具」にも慣れておくようにしました。

ブランクのあいだに、世の中の経理はどんどん便利になっていました。
けれど、01からここまでを読んでくださったあなたなら、ご存知のとおりです。
土台になる知識と実務の感覚は、ちゃんと私の中に残っていてくれました。

▶ 学びなおしの具体的なやり方は「在宅経理の準備 〜そろえたものと学びなおし〜」にまとめています。

クラウドソーシングでの、つまずき

準備がととのって、最初に挑戦したのはクラウドソーシングでした。

実績がまったくない状態だったので、経理のお仕事に応募する前に、まずは単発の事務作業から。
いま思えば、不慣れなまま、案件の選び方も手さぐりでした。

やはり、結果は思うようにいきませんでした。
単発のお仕事はあっても、継続的なお仕事には、なかなかつながらない。

経理のお仕事は、評価を積み上げた経験豊富な方が獲得していく——私には、そんな世界に見えました。

いま振り返れば、つまずきにも意味がありました。
自分に何が足りないのか、どんな働き方が合っているのか。
それが見えてきたのは、この時期があったからです。

「伴走型」との出会いで、道がひらけた

転機になったのは、経理代行の会社との出会いでした。

きっかけは、お金の勉強の中で見つけた、経理のコミュニティ。
フリーランスの方から会社勤めの経理さんまで、いろいろな人が集まる場所を、私は読むだけで、そっとのぞいていました。

そこで名前が挙がっていた会社が気になって、調べて、たどり着いたのです。

書類審査、スキル試験、面接——。
ドキドキしながら進んだ先で、久しぶりに「仕事の場」に戻ることができました。

その会社は、仕事を「丸投げ」するのではなく、担当者が伴走しながら、安定して働けるように支えてくれる仕組みを持っていました。
ひとりで案件を探して、ひとりで戦うクラウドソーシングとは、異なるスタイル。

同じような境遇の仲間と、チームで支え合いながら働けることも、私には合っていました。

初めての案件では、「至らないところがあれば、すぐ直します」の姿勢で、とにかく吸収。
自分だけのマニュアルをつくり、間違えたことはチェックリストに変えて、ひとつずつ、積み上げていきました。

そして、「おかえり」が言える毎日へ

いまは、経理代行の仕事を軸に、お仕事の幅をすこしずつ広げながら、自宅で働いています。

朝、子どもを送り出して、日中は集中して仕事。
そして学校から帰ってくる子どもに、「おかえり」と言える。

「おかえり」と迎えたときの返事の声で、今日がどんな一日だったのか、なんとなく伝わってきます。
今日は寄り添う日だな、と感じたら、仕事の手を止めて向き合える。
——この働き方を選んでよかったと、いちばん思う瞬間です。

かつての私が「どうしても手放したくない」と思っていた時間と、「もう戻れないかもしれない」と思っていた仕事。
その両方が、いまの毎日の中にあります。

▶ 具体的な始め方は「在宅経理の始め方 〜家で働くという選択肢〜」から読めます。

連載を読んでくださったあなたへ

社会に出てから、いままで。
立ち止まるたびに再確認したのは、このことでした。

  • キャリアは途切れても、積み上げた経験と知識は消えない
  • 道をひらいてくれるのは、人の縁
  • 「選択肢を知っていること」が、なによりの支えになる

まっすぐには進めなかった私の道のりが、いま立ち止まっているあなたのヒントになりますように。

連載はこれでひと区切りですが、このブログでは、これからも在宅経理のことや働き方のことを書いていきます。

01 キャリアのはじまり 〜実務の道を選ぶまで〜02 結婚で変わった働き方03 転勤、出産、また振り出しへプロフィールはこちら

▶ 連載のまとめ読みはこちら: 総集編 「おかえり」が言える働き方にたどり着くまで

🕯 いまトンネルの中にいるあなたへ

トンネルの中にいるときは、出口があることさえ、考えられないものです。
私も、そうでした。
どうか、あなたのペースで。

この連載が、少し先の小さな灯りになれますように。
今日も一日、おつかれさまでした。

この記事を書いた人
いちてぃ

いちてぃ

結婚、転勤、出産。立ち止まるたびに働き方を探しつづけて、いまは子どもに「おかえり」が言える在宅の経理の仕事をしています。

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