「おかえりのじかん」のいちてぃです。

出産する前に思い描いていたのは、スヤスヤ眠る赤ちゃんとの生活でした。
実際に始まったのは、想像とはずいぶん違う日々でした。

📌 この記事でわかること
✅ 「時間が解決する」という言葉に振り回されていた日々
✅ 期待と落胆がくり返される感覚
✅ 出口を探しはじめたきっかけ

眠れない日々のなかにいました

耳がキーンとするくらいの泣き声。
お昼寝の時間になっても、午前も午後も、なかなか眠れない。
わたしはその日々の中で、どう対応していけばいいのか正解が分からずに過ごしていました。

まとまって眠れないまま朝が来て、また同じ一日が始まる。
用事を片づけようとしても、思ったところまで進まない。
そんな日が、いつまで続いていくのだろうという漠然とした不安を感じていました。

産後半年以上たったころ、ベビーカーで初めて寝てくれたことがありました。
「寝てくれたよ!」と写真を撮って、夫に送ったのを覚えています。
そんなことが、飛び上がるほどうれしい出来事でした。

いま振り返ると、しんどかったのは体力だけではありませんでした。
もっとうまくやれる方法があるかもしれない、と思いはじめていたことのほうが、体のしんどさを上回っていました。

わたしなりに試したこと

思いつくことは、いろいろ試しました。

・生後半年くらいまでは、ビニール袋をクシャクシャにする音で寝かしつけ
・お昼寝で眠れない日は、抱っこしたままソファで一緒に横になる
・家事をしたいときは、抱っこではなくおんぶ
・日中はとにかく外に出て、体を動かす時間をつくる

袋の音は、なぜか安心するようで、これで眠ってくれることが多かったです。
ソファでの昼寝は、この方法だと2時間まとめて眠ってくれました
たまたま夫がこだわって選んだハイバックのソファだったので、わたしの首も痛くならずに済みました。

外遊びは、近所の保育園が園庭を開放してくれていたので、よくおにぎりを持参してお世話になりました。

どれも「これが正解」と思ってやっていたわけではありません。
できることを、ひとつずつ試していただけでした。

かけてもらった言葉

そのころ、身近な育児の先輩や、子育て広場で出会った方たちが、いろいろな言葉をかけてくれました。

「半年過ぎれば、まとまって寝てくれるよ」
「1才になれば変わるよ」
「時間が解決してくれるから」

どの言葉も、私を元気づけよう、励ましたいと思ってかけてくれた言葉です。
実際に、時間が解決してくれたご家庭も多いのだと思います。

わたしもそのたびに「そっか、もう少し頑張れば楽になれるのか」と思っていました。
そう思えているあいだは、まだ持ちこたえられていました。

時間は、解決してくれませんでした

しかしながら、そのときが来ても、変わりませんでした。

半年が過ぎても。
1才になっても。

全然変わらない…
そう思うたびに、静かに落胆していました。

期待して、落ち込んで、また期待して。
くり返すうちに、落胆のほうが少しずつ大きくなっていきました。

しんどかったのは、眠れないことそのものよりも、「いつ終わるのか分からない」ことだったのかもしれません。
終わりが見えていれば、人はわりと耐えられます。
見えないから、いろいろなものが削られていくのだと思います。

日中はワンオペだったので、夫が帰ってきたあと、夜の散歩に出たり、コンビニまで歩いたりしていました。
ひとりになる時間を、意識してつくるようにしていました。

そして厄介なことに、この状態は誰にも説明しづらいのです。
「大変だね」で終わってしまうか、また別の「そのうち楽になるよ」が返ってくるか。
言葉が足りないのではなく、状況に名前がついていなかったのだと、あとから思いました。

出口を探しはじめる

きっかけは、本当に何気ないことでした。

夜、スマホで育児関連のサイトをチェックしていたときです。
ふと目に入ったのが、「HSCって何?」というイラストでした。

そのときはまだ、それが何なのかも分かっていませんでした。
ただ、何かが引っかかって、指が止まりました。

そこからすぐに、「HSC」という言葉でとにかく検索しました。
とはいえ当時は、検索しても情報がほとんど出てきませんでした。

それでも、そのあとすぐに図書館で本を予約しました。
届いたのは、アメリカの医師が書いた『ひといちばい敏感な子』と、日本の医師が書いた『HSCの子育てハッピーアドバイス』の2冊です。

この2冊だけが、当時のわたしの情報源でした。
それでも、探しはじめられたことが大きかったと思っています。

おわりに

いま思うのは、かけられた言葉たちが間違っていたわけではないということです。
多くのお子さんにとっては、本当に時間が解決してくれるのだと思います。

ただ、そうではない場合もある。
わたしが知りたかったのは、たぶんそれだけでした。

「そういうこともある」と先に知っていたら。
落胆する回数は、ずいぶん減っていたような気がします。

▶ あわせて読みたい:
育児の困りごと〜HSCを知るきっかけ〜
ひといちばい敏感な子〜HSCの子育て〜
HSCの子育てハッピーアドバイス

こんな方におすすめ

✅ 「時間が解決する」と言われても、変わらないと感じている方
✅ 期待と落胆をくり返して、疲れてしまった方
✅ 育児の悩みに、まだ名前が見つかっていない方

🕯 いまトンネルの中にいるあなたへ

終わりが見えないトンネルの中では、時間が経つこと自体がつらくなります。
でも出口は、いつも「時間」の先にあるとは限りません。
知ることが、出口になることもあります。

この記事を書いた人
いちてぃ

いちてぃ

結婚、転勤、出産。立ち止まるたびに働き方を探しつづけて、いまは子どもに「おかえり」が言える在宅の経理の仕事をしています。

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