Today(今日)という詩

Today(今日)という詩について、ご紹介します。

📌 この記事でわかること

  • 詩「Today(今日)」ってどんな詩?
  • 私がこの詩に救われた理由
  • がんばりすぎているママへ

小さいお子さんを育てているママさん、毎日本当に忙しくて大変だと思います。
アレやコレ、やらなきゃいけないけど今日もできなかった…など、先送りすることがどんどん増えて、それがまたストレスになるんですよね。

時間をかけて寝かしつけても、私はまとまって眠れない日々が続きました。
小さな物音でお昼寝が終わってしまうので、お菓子の袋を開けるのも、ラップを切るのも、息をひそめるようにしていました。

当時は哺乳瓶を受けつけず完母だったので、夜も2時間以上の睡眠が取れず、体が限界で本当に辛いときは、抱っこのままソファで座って眠っていました。
抱っこなら、2時間は寝てくれたんですよね。

おまけに、包丁も握れないほどヒドい腱鞘炎(両手!)にもなっていて、文字通り満身創痍というやつですね💦今思えば、不器用な性格も災いしたんだと思います。

そんな毎日だったので家事もまともにできず、自己嫌悪にも陥っていた時、ふと目にした詩に、とても、とっても救われました。
『Today(今日)』という詩です。

ニュージーランドの子育て支援施設から広がった、読み人知らずの詩だそうです。
日本語訳は詩人の伊藤比呂美さんで、絵本ナビ等で紹介されています。

私自身、初めてこの詩を読んだとき、涙が止まりませんでした。
なぜかというと、思い通りに行かない育児や、出産前に描いていた理想との大きなギャップに戸惑う日々——そんな当時のモヤモヤを、丸ごと肯定してもらえたような気持ちになったからだと思います。

当時は、辛くなるたびに読み返して元気をもらっていました。
いま大変な思いで子育てをしているあなたにも、この詩が届きますように☆

「今日」 伊藤比呂美 訳

詩の前半では、洗えなかったお皿、ぐちゃぐちゃのベッド、よごれた窓——「今日も何もできなかった」という一日の風景が、正直につづられます。
「人に見られたら、なんて言われるか」という、あの後ろめたさまで。

読みながら「わかる、わかる」とうなずくうちに、詩は後半でそっと視点を変えてくれます。

今日一日、何をしてたの?
(中略)
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた
(中略)
今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって

【引用】今日/訳:伊藤比呂美 絵本ナビ

詩の全文は、絵本でぜひ味わってみてください。

当時の私は、この詩を「がんばれていないと感じる自分にゆるしを与えてくれる詩」として読んでいました。
でも今読み返すと、少し違って感じます。

お皿を洗えなかった日も、抱っこしながらソファで眠った夜も、腱鞘炎の手で痛みを我慢しながらあやし続けた時間も——「何もできなかった日」ではなく、「いちばん大切なことをしていた日」だったのだと。

渦中にいるときは、なかなかそう思えないものです。
だからこそ、この詩は、いま余裕をなくしているあなたの代わりに、「大丈夫だよ」と、そう言ってくれているのだと思います。

完璧な親でいようとしなくて大丈夫。
むしろ、できない日があるからこそ、子どものそばにいられているのかもしれません。
この詩が、がんばりすぎているあなたの肩の力を、そっと抜いてくれますように。

あの頃の自分に、いま言えること

子どもは思春期に入りました。
あの頃の自分に声をかけられるとしたら、こう言うと思います。

一生懸命がんばってたね。
ベビーカーで寝てくれる赤ちゃんを、うらやましく感じていたよね。
時には、仕方ないと割り切ってお昼寝をしない日をつくっても、ちゃんと大きくなってくれるから大丈夫だよ。

そしてもうひとつ、いま思うことがあります。
つきっきりだったからこそ、受け取れたものがありました。

初めてしゃべった言葉を、そばで聞けたこと。
初めて歩いた瞬間を、見守れたこと。

いつものお散歩コースのハナミズキから毎年落ちる赤い実を拾っては、手の中で大切に眺めてから分け合おうと私に渡してくれたこと。
四季の移ろいを、たくさん一緒に感じられたこと。

これらは、忙しく仕事をしていたら経験できなかったことかもしれません。

「何もできなかった日」だと思っていた毎日は、あとから振り返ると、そこにしかないものを受け取っていた日々でした。
いま渦中にいる方に、それが少しでも伝わったら嬉しいです。

▶ あわせて読みたい:「子は親の鏡」私たちは子どもに何ができるのか

こんな方におすすめ

✅ 家事が思うようにできず、自己嫌悪になってしまう方
✅ 出産前に描いていた理想とのギャップに戸惑っている方
✅ 毎日を「何もできなかった」と感じてしまう方

🕯 いまトンネルの中にいるあなたへ

何もできなかったと思う一日も、あなたは、いちばん大切なことをしていた一日です。
今日も一日、おつかれさまでした。

いまは、目の前の毎日だけで手いっぱいだと思います。それでいいと思います。
私はこのあと、子どものそばにいられる働き方を探して、家で働く道を見つけました。
もし、いつか少し余裕ができたときに、こんな道もあったと思い出してもらえたら嬉しいです。

「おかえり」が言える働き方にたどり着くまで

この記事を書いた人
いちてぃ

いちてぃ

結婚、転勤、出産。立ち止まるたびに働き方を探しつづけて、いまは子どもに「おかえり」が言える在宅の経理の仕事をしています。

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